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戦争は女の顔をしていない アレクシエーヴィチ 人びとの声を紡ぐ

NHK「100分de名著」ブックス
沼野恭子/著
著作者
沼野恭子/著
メーカー名/出版社名
NHK出版
出版年月
2024年6月
ISBNコード
978-4-14-081966-1
(4-14-081966-9)
頁数・縦
173P 19cm
分類
文芸/文芸評論 /文芸評論(海外)
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価格¥1,200

出版社の商品紹介

出版社からのコメント

【はじめに】(一部改変抄録) スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチは1948年、ソ連ウクライナ共和国で生まれました。父はベラルーシ人、母はウクライナ人です。生後間もなく、父の故郷であるベラルーシのミンスクに一家で移住し、七二年にベラルーシ国立大学ジャーナリズム学部を卒業。翌年から三年間、「農村新聞」紙で記者として働き、その後は「ニョーマン」誌に移ってルポルタージュ・評論部長を務めました。 『戦争は女の顔をしていない』の取材を始めたのは、この「ニョーマン」誌時代の78年です。アレクシエーヴィチは、第二次世界大戦でソ連軍に従軍した女性たちのもとに足繋く通い、戦時中の過酷な経験、忘れがたい思い出、戦後の辛い体験やトラウマなどについて、じっくり耳を傾け、録音していきました。そして五百人にものぼる人びとの声を文字で再現し、紡いで、悲しみと苦しみに満ちた壮大な交響曲『戦争は女の顔をしていない』を織りあげたのです。 その後の作品も、いずれも膨大な証言を編集して構成するという同じ手法で書かれた〈証言文学〉です。2015年にノーベル文学賞を受賞したときの理由がまさに、「多声的(ポリフォニック)な作品は、現代の苦しみと勇気にささげられた記念碑である」「入念に人間の声のコラージュを作るという独創的な創作方法を用いて、時代全体に対する私たちの理解を深めてくれる」というものでした。大部分が証言から成るノンフィクション作品にノーベル文学賞が与えられた前例はなかったので、アレクシエーヴィチの受賞は驚きをもって迎えられましたが、私は、「文学」そのものの定義が押し広げられた、画期的な出来事だったと考えています。 執筆言語は彼女自身の母語であるロシア語です。『戦争は女の顔をしていない』が単行本として出版されたのは1985年、ソ連のゴルバチョフ共産党書記長がペレストロイカを始めた年に当たります。それまで従軍女性については、ごくわずかなことしか知られていなかったのですが、『戦争は女の顔をしていない』によって初めて、約百万人もいたといわれる元女性兵たちの実態に光が当てられました。(略)

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